もう10年以上だ。
医療制度が変わってからは、同じ病院に3ヶ月以上いると病院の収入が減ることになった。
それで、3ヶ月ごとに入退院を繰り返す。
その女性は難病で人工呼吸器と胃婁だ。
何年か前まではメールをやり取りしていた。
何度も「死にたい」と返事がきた。
その間にお母さんが亡くなり、お父さんも病気になった。
妹さんが面会に行っている。
人工呼吸器と胃婁では自由に歩くことも食べることできない。
息をすることと食べることは生きるためには必須。
この二つが自力でできないとは・・・。
僕はもう面会に行かなくなって5年以上になるだろうか?
面会に行く度に苦しくてしかたがない。
自ら命を絶つ人が日本では一日に100人を超える。
「生きる」とは何だろう?
僕にとって大きな苦しみである喘息という病気も、神様からすれば眞に小さな病気。
これくらいで我慢しなければ・・・。