だが強風。
赤城おろしに乗ってシラカバ花粉が大量に飛んでくる。
とにかくクシャミ・鼻水・涙・・・。
だが、不思議と息苦しさはない。
僕は完璧なシラカバ花粉症だ。
この地に住み始めてもう20年近くになる。
今から40年ほど前に帯広の大学に入学。
つごう7年間の大学生活だった。
北海道はシラカバ花粉が一杯・・・。
その時は花粉症なんて世間にはなかったような気がするが・・・。
昨年1年間は喘息をコントロールしようとしてステロイドの吸入を続けた。
1年間続けることなんて初めてだった。
そのせいか、大きな発作はなかった。
いつもゼコゼコで不愉快な1年だったが・・・。
今から考えてみると、おかしなことが一杯の1年間だった。
花粉症が完治した1年だったが、喘息は一向に良くならず薬も続けざるをえなかった。
リンゴが免疫を司る腸にはすこぶるいいので、1年間リンゴを食べ続けた。
リンゴのシーズンが終わると高価なリンゴをスーパーで買ってまでして食べた。
シラカバ花粉アレルギーならば、リンゴや桃などのバラ科の果物に反応するらしい。
ひどい人では口の中が腫れ上がるらしい。
リンゴを食べても喘息が治るどころか悪化していった。
花粉症は喘息の薬で症状が抑えられていたのかもしれない。
リンゴがいい。
肉は食べるな。
乳製品はアレルギーの元で牛乳もチーズもダメ。
卵もダメ。
野菜がいい。
玄米だけがいい。
水をたくさん飲め。
これら全てが僕には悪条件の勢ぞろいだった。