差出人は知らない人だが、文面を読んで涙が溢れそうになった。
「昨年1月に伯父が永眠いたしました。」という。
僕がもう30年も前に海外で仕事を始めた時に同じ職場で大変お世話になった方。
僕たちは家族ぐるみでお世話になった。
最近は電話をしても出ることはなく、ごく最近は「この電話は現在使われていません。」という音声が流れるだけだった。
前立腺を患っていたのは知っていたが・・・。
子供に恵まれない夫婦だったので、余計に僕たち夫婦の子供たちを可愛がってくださった。
毎年、年賀状をいただいていたが、2年ほど前から届かなくなった。
今年は僕の方から出してみた。
それでも返事がこないので、再度、確認のハガキを出した。
何度も押しかけて行って会っておくべきだった。
奥様はもう老人ホームに入居されていて認知症がすすんでいるらしい。
もう、会いに行ってもわからないだろうとのことだった。
生きているうちに会いたかった。