20年前に住み始めたときに隣からもらった。
一緒にスズランを植えていたら、この龍のヒゲが繁茂して、結局、スズランは消えてなくなった。
去年あたりから、妻がこの繁茂した龍のヒゲを次々と引っこ抜いてしまった。
その後に、雑草が生えないように簡易の土で固めた。
その龍のヒゲ。
邪魔者扱いだったが、なんと、それは生薬の「麦門冬」だったのだ・・・。
本当は「ジャ(蛇)のヒゲ」と言うらしい。
龍のヒゲの根を乾燥させて作るらしい。
冬には直径5ミリほどの紫色の可愛く美しい球状の花。
こんなに身近に生薬があったとは驚き。
1年ほど前に本格的に漢方薬を始めたとき、飲んだ漢方が「麦門冬湯」だった。
要するに、僕達の病気を治す物は僕達の身近にあるということ。
何も、高いお金を払って買うものでもない。
今更ながら、竜のヒゲには悪いことをしたと思う。
「南天の木を敷地の隅に植えると女が病気をしない」と母が言った。
それで、南天を母からもらって植えた。
側に藤を植えたので、藤の生命力に押されてしまった。
それでも毎年、赤い実をつける南天。
これも生薬だ。