もう30歳を超えたのかもしれない・・・。
以前は両親と一緒に僕のお店に来ていた。
呼吸器の発達が悪く、その頃から酸素を引いて来ていた。
寝るときも酸素マスクが外れないようにヘッドギアーをつけて寝ているとのことだった。
さぞかし、辛い寝姿だろう・・・。
その後、自力では呼吸が出来なくなって入院した。
気管切開で人工呼吸器に繋がれてベッドから離れることができなくなった。
それでも、リハビリを頑張って、ベッドの側に立ってはスクワット。
退院することを願ってのことだった・・・。
でも、いつになったら退院できるのか?
政府の決めた3ヶ月が過ぎて、一時帰宅することになって、両親も心配が増えた。
そんなことを繰り返しながら、また入院が長引く。
何度か、面会に行ったが、声が出ない本人の顔を見るのが辛かった。
筆談で「もう死にたい」と書いた。
いつもは綺麗な字だったのに、その日の字は揺れていた・・・。
それ以前は何度もメールをくれた。
2年くらいメールをやりとりしただろうか、プッツリ来なくなって久しい。
お母さんが胆管癌で急死した。
癌を患っていても死は突然だったらしい。
神は本当に存在するのだろうか?
こんなむごいことを・・・。
世の中には「難病」という試練と闘っている人がいる。
中には、漢方や糖質改善で改善や治癒する人もいる。
だが、遺伝的・先天的な難病は難しい。
僕は喘息と闘っている。
僕の喘息なんか、難病に比べたら屁みたいなもの。
その僕だって、「喘息に苦しむ僕の気持ちは誰にもわからない。」と断言できる。
治癒方法のない難病に苦しむ人にとって、この世は地獄だろう。
早く楽になって天国にいきたいだろうに・・・。
それさえ、ままならない。
面会に行って励ますべきか慰めるべきか、どちらも何の助けにもならない・・・。