全ての薬を止めて漢方薬だけにしてからは10カ月が経過した。
確実に症状は好転している。
だが、喘息発作の恐怖から完全に逃れることはできていない。
それは、日々の症状にある。
痰は極端に減った。
咳もほとんどしなくなった。
でも、漢方薬をサボると息苦しさを感じることがある。
副鼻腔炎や逆流性食道炎との兼ね合いで漢方薬の選択が難しい。
今、休日の朝、このブログを打ちながらも、痰が切りにくい。
寒くてもファンヒーターをつけずにエアコン暖房だけにしている。
最近、思うことがある。
本当に、漢方薬だけで喘息が完治するのだろうか?
松本医院のHPでも、「完治しました。」という体験談は皆無。
他の病気の体験談でも、「このままよろしくお願いいたします。」が大半・・・。
症状が好転した人の体験談の後日談がない。
そのまま症状が出なければ、完治なのだが・・・。
だからといって、漢方薬を続けるのはどうなのだろう?
喘息に限って言えば、松本先生も「漢方の気管支拡張効果」を重視している。
ならば、狭くなった気管支を漢方薬で広げ続けなければいけないことになる。
一時一時の気管支拡張作用は必要でも、それは根本治療にはならないと思う。
漢方薬の抗炎症作用に期待するのだが、身体の側の免疫力の強化はどうなる?
潰瘍性大腸炎で苦しむ知人がいるので、その体験談を読んでみても、同じ疑問が・・・。
「完治しました。」という体験談はない。
つまり、漢方薬も薬である以上は、漢方薬だけで治ることはないのだろう。
漢方の即効性も効能にも異論はない。
でも、いつになったら止められるの???
免疫力を賦活する意味では続けてもいい。
だが、身体の免疫力と言うものは、身体自身で賄うものであろう。
副作用プラスいつまで薬に頼るのか?が疑問で薬を止めた。
いつまで漢方に頼るのかが未だにわからないでいる。
保険のきかない漢方煎じ薬を長期間続けることは経済的にも家庭が破たんする。
喘息に限っていえば、松本先生の漢方治療の体験談には、漢方薬以外の記述がない。
松本先生も転地療養がでいきない現代人には漢方しかないと述べている。
僕の経験では、喘息のコントロール、ひいては完治には生活環境が大切だと思う。
生活環境、つまり、気道から入る汚染物質。
口から入る食物。
「漢方だけで治る。」という松本理論は頼もしい。
工場で作られる合成薬品と違って、漢方は野草を乾燥しただけのもの。
食べ物でるかどうかは別としても、百年単位で積み重ねた人間の知恵の塊。
「信じる者は救われる。」という言葉がある。
だが、僕は心のどこかで、まだ漢方を信じていないわだかまりがある。
先達がいない、道標がない、パイオニアになれない気弱親父・・・。