2017年04月06日

土筆の季節

田圃の土手に土筆がニョキニョキ。
突然に寒くなったので、出始めていた土筆も一旦は頭を出すのを止めていた。

昨日は休みで近くの田圃の土手で土筆を摘んだ。
土手の上のほうにはイヌの糞がある。
なるべく下の方のを摘んだ。

芽を出してすぐのもので、胞子をまだ出していない、頭の青い物。
それを沢山摘んだ。
20分ほどでレジ袋半分くらいになった。

家に帰って、早速、佃煮にした。
美味しい。
袴を取るのが面倒なので、土筆の頭だけ。
一番上の袴の上をつまんでスッと抜く。

土筆の花粉を食べるのが目的。
これで、花粉症が治まるとは思えないが・・・。
僕の花粉症は5月のシラカバまでない。

僕の家に回りは大規模の農地が広がっている。
高齢化と後継者不足で、20年以上前に整備された農地のほとんどが草ボウボウ・・・。

ここに、最近、ビニールハウスやらマルチを敷いた農業が展開。
若者が来ては一気に作業をして帰る。

ビニールハウスで育った野菜は直射日光を浴びていない。
マルチでも雑草と共存・共闘していない。
いずれも、弱い作物、弱い食べ物。

O157はたしか水耕栽培だった。
土壌中ではO157は生存できないはず・・・。

ビニールハウスの中ではどうやって雄しべから雌しべへと花粉が運ばれるのか疑問だった。
風もないし、昆虫もいない・・・。
ハウスの中でミツバチを飼っているのだそうな。
農協かどこかで買い入れるらしい。

そのミツバチは日本の自然界にはいないものだから、野菜の収穫が終わったら、全てを殺すらしい。
いや、生態系に影響を与えるので、殺す義務があるらしい。
でも、可愛そうだからと殺さないで外へ逃がすことが多いという。
人間のエゴもここまでくると、「地獄の蓋を開けてしまった」感がある・・・。

こんな野菜をお金を出して買って食べるくらいなら、野草が一番いい。
野草の苦味やえぐ味は野草が身を守るため。
それを頂くには工夫もいる。

なるべく火を通さないで食べたい。
サラダ感覚で・・・。
でも、アクを抜くためには、お湯を通すだけでいい。

花粉も食べよう。野菜は沢山食べても食物繊維だから栄養にはならない。
せいぜい腸内細菌の餌。
だから、量ではなく質を重視。

雑草として庭の邪魔者がれっきとした食べ物になる。
スギナが生薬にないのが不思議なくらい。

20年前には車で20分ほどの利根川の土手まで土筆を摘みに行ったものだ。
でも、この何年かは我が家の庭で土筆もスギナも摘める。

それまでは畦道にも無かった土筆が、草ボウボウの農地から農地へと胞子を飛ばした。
それが我が家の庭にも飛来した。
スギナを根こそぎ枯らすという除草剤がホームセンターで誰でも買える時代。
黄色くなったスギナを畦道で見ると情けなくなるのは僕だけだろうか?

増え続ける人工化学物質。
それに対抗するには野草や薬草の力を借りるしかない。
自然の中でスクスクと育つ野草は僕たちの生命の根源だ。
posted by ままちゃん at 08:46| Comment(0) | 野草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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