僕が喘息でも眠れるわけは、日野原先生が提唱する「うつ伏せ寝」のお陰だ。
若い頃に結核で肺が充分に機能しないまま、現役の医者を105歳まで勤められた。
うつ伏せ寝だと痰が出しやすいという意見をお持ちだった。
クリスチャン先生だったが、そんなことは一言も言わない先生だった。
最近はメディアに出なくなって、最後にテレビで拝見したときには車椅子だった。
ここ1年くらいは胸騒ぎがしていたが・・・。
小学校で「命の授業」をされていた。
「命とは何でしょうか?命は時間なんです。君たちに与えられた時間。それを自分のためだけに使うか、
それとも、他の人のために使うか?そこに命の意義があるのです。」
シッカリした意見をお持ちだった。
僕が高校を卒業した1970年。大阪万博があった年。
僕は春に弟と一緒に九州へ旅行した。
その丁度同じ頃に発生した「よど号ハイジャック事件」
日野原先生はそのジェット機に乗り合わせた。
犯人達は、乗客に「何か読みたい本はあるか?」と問う。
誰も答えないが、日野原先生だけが「カラマーゾフの兄弟」を所望した。
ケイタイもない時代。
飛行機の中での監禁状態で、よくも本を読む気になれたものだと感心する。
そんな先生が亡くなられた。
ご冥福をお祈りするだけだ・・・。