帰省すれば10日間はいない。
今回は長期間の旅行で17日間。
これほどの長期は初めてだ。
最初は寂しくてしかたがなかった。
次男がいるとはいえ、寝室には僕ひとり。
妻が家にいても、一緒にご飯を食べることも少なくなった。
仕事ではいつも一緒だが、出かけること多くない。
だが、妻がこのまま帰ってこないならば、どうだろう?
連れ合いの死に直面して「うつ」になって自死する人もいる。
一人で家に残されて、全てが妻の想い出となると・・・。
後を追う気持ちはよーくわかる。
でも、いつかはそんな時が必ず来るのだが・・・。
どっちが先に逝くかは誰も知らない。
僕のように過去ばかり向いて生きている人間は思い出に弱い。
妻は今と明日しかない人間だ。
僕よりは強いような気がする。
そうであってほしい。
熟年離婚というのが流行らしい。
僕には考えられないが・・・。
でも、離婚とは仲たがいして分かれること。
「死に別れよりも生き別れ」という文言がある。
連れ合いが死ぬと、良い想い出ばかりがよぎって悲しくてたまらない。
でも、仲たがいをして別れると、相手の悪いところばかりが目に付くから悲しくない。
悲しくない別れがあるのなら、僕はそっちを選びたい。
結婚しない人が増えているが、「会うは別れの始まり」だとする諺もある。