15歳と8ヶ月だった。
ここ3ヶ月ほどは極度の肝臓疾患だった。
低血糖で痙攣したりで目が離せなかった。
犬を室内で飼うのも服を着せるのも始めての経験だった。
2003年の4月9日に、大きなペットショップで買った。
生後4ヶ月。
みんなはガラス張りのケージの中にいるのに、この子だけがサークルに入れられていた。
4ヶ月で売れ残っていたらしい。
係りの人がサークルから出すとそこらじゅうを走り回って嬉しそうだった。
買ってしまった。
その1週間後は僕たちの結婚20周年だった。
なんの用意もなく過ぎた。
その1週間後に僕の母が亡くなった。
だから、この三つの連続する出来事は未だに忘れない。
妻がこれほど泣くのを見たことがない・・・。
この子は朝から晩まで妻と一緒だった。
毛を刈るのもシャンプーするのも妻。
食べ物は全て妻の手作り、というか僕たちの残り物。
乾燥したドッグフードはほとんど与えなかった。
それが長寿の秘訣だろう・・・。
食べ物の好き嫌いが激しい子だったから妻を困らせた。
2009年に飼い猫が1匹。
2013年には飼い猫が3匹と飼い犬が1匹。
2015年には飼い猫が1匹。
2016年には飼い猫が1匹。
もうこれで終わりだろう。
今度は僕か妻の番だ・・・。
母がよく言っていた言葉、「会うは別れの始まり」・・・。