あれだけの難病や慢性疾患を悉く治されたのに、なぜ閉院したのかを推測してみる。
医者は診察して、診断料と検査料と処方料で儲ける。
甲田医院では普通の検査はしない。
診断がついたら、その診断名によって検査料や処方料が決まる。
それに反したような処方や検査には健康保険が効かないようになっている。
断食で入院しても、検査も手術もなければ、入院費だけが取り分だろう。
その入院だって、健康保険を適用するには国が決めた規定がある。
断食入院だけではおそらく健康保険は効かない。
つまり、病院には美味しい取り分がない。
甲田先生の著書を何冊か読んでいるが、どれも字が小さくてページ数も多い。
普通なら2冊に分けてもいいほどのボリュームだ。
儲けることを考えるなら、1冊では損だ。
損得を考えない先生だったのだろう。
ご子息も医師だったが、後継者はいない。
儲からない医療は今の時代に合わないということか?
西式甲田療法を継承する医院もあるが、西洋医学との併用だから医院は潰れない。
甲田先生のような正直な医者では患者のためではあっても、富を残せない。
甲田医院のHPを見ると、甲田先生の持論はあくまで個人的なもので、一切の責任は負えないと書いてある。
医療とは何だろう?