その3年後に喘息と診断されて今に至る。
喘息の苦しみはなった人でないとわからない。
我が妻でもはっきりとは理解していないだろう。
息苦しい時、痰が絡む時、咳が続く時、夜中の発作の時。
平生は苦しそうには見えないし、身体のどこかが痛いわけでもない。
自分しかわからない苦しみ。
この喘息が悪化するときは、とにかく息がしたい。
呼吸困難の時には死にたいとは思わない。
「死にたくない」と必死で考える。
これほど苦しい病気はないと思うが、癌で死ぬまで辛いおもいをするよりはいいかもしれない。
1分・1秒、この苦しみから解放されることはない。
ゆっくり・ゆっくり身体を蝕んでいく癌よりも早急に改善したい病気ではある。
症状としては改善しているが、根本的には治癒までは程遠い。