2020年04月08日

連日のステロイド吸入が本当のいいことなのか?

NHKの「ガッテン」で喘息特集。
ステロイド吸入薬を毎日吸えという。
本当だろうか?

「世界の驚く治療法SP」と言う副題に幻滅。
これは治療法ではない。

それと、「吸入薬」と言う言葉だけ。
「ステロイド」と言う言葉が一切出てこなかった。

何故?

喘息患者の気管支は炎症が持続している。
これは本当だろう。

しかし、ステロイド万能がいいのだろうか?

糖尿病患者は毎日薬を飲む。
高血圧患者も毎日薬を飲む。
喘息患者も毎日薬を吸うのだと言う。

糖尿病も高血圧も食事と運動で治る。
喘息も治るはずだ・・・。


posted by ままちゃん at 20:15| Comment(7) | 喘息 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして、HIROMIと申します。
いきなりコメント申し訳ありません。

ステロイドが万能かと言われればコメントはしません。万能薬なんてありませんし、ステロイドに関わらずどんな薬にも副作用はありますから。
しかし、喘息がある人がステロイドの吸入を使わなければ、命にかかわります。アレルギーで炎症が持続している気管支は刺激に弱く、すぐに発作を起こします。発作を起こさなくする、という考え方は比較的新しく、まだ古いお医者さんの中に浸透していないのも事実です。

しかし、私は20年ちかく「発作薬で発作を抑える」だけの状態でした。その結果、去年重篤発作を起こし、自宅で呼吸停止し、心停止直前で救急車で運ばれて人工呼吸器やらCVやら付けられ、ICUで1日全身麻酔で眠らされ、という事態になりました。

ステロイドによる管理は、命を守るものです。
吸入器1回分のステロイドは微量で副作用が起こる程の量ではなく、ステロイドには「くっついたところに効く」という特徴があるので、吸い込めば血流にのって色々なところに作用する、ということもありません。処方されるときに説明されているとは思いますけど…。

あと、喘息は治りません。殆どが「アレルギー」によるものだからです。
病気は治ります。しかし、アレルギー体質というのは医学的に治すことはできません。その体の特性だからです。
アレルゲンを理解して、きちんと除去して暮らせばきちんとコントロールできる疾患です。

長々とすみません。
ステロイド使わないで命を落とす人がいなくなるように、と願っているのでコメントさせていただきました。
Posted by HIROMI at 2020年04月10日 18:16
HIROMIさん、貴重な体験談をありがとうございます。
その後はどのように管理されているのでしょうか?
劇的に普通の生活になられたのでしょうか?
今の詳細な薬の処方をお教えくださればありがたいです。

僕はステロイド吸入を2年半ちゃんと行いました。
その間は以前よりも苦しさが増しました。
僕がステロイド吸入をやめた理由です。

やめて4年になりますが、そろそろ危険な時かもしれません。
しかし、この4年間で発作は数えるほどです。
ステロイド吸入をしていた頃は食後に大量の痰が出ていました。
やめてからはなくなりました。
あの2年半は僕にとって悪夢でした。

喘息体質は治らない。
だから、ステロイド吸入を続ける。
この考えを僕も支持します。
「ガッテン」を観てからは、僕の吸い方が間違っていたのだろうかとも考えました。

治療をやめて喘息が治った人を知りません。
ステロイドをやめたという方のブログはありますが、全て突然更新がとまっています。

貴兄の今の治療薬や日常生活の詳細をお教えくだされば非常にありがたいです。
よろしく、お願いいたします。
Posted by ままちゃん at 2020年04月11日 07:22
返信ありがとうございます。
やっぱりステロイド止めていたんですね…危険なので、医師が「もうしなくていい」と言うまでやらないとダメです。
ステロイドで苦しくなったのなら、薬が合わなかったのでしょう。手技が間違ってた可能性もありますけど…別の薬に変えてもらわなかったんですか?今は吸入ステロイドもたくさん種類があります。合う薬を探すのは大変ですが、命には代えられませんから頑張るしかないですよ。

ステロイドで痰がでるのは、薬が効いている証拠です。
喘息というのは、「痰が湧き出てくる病気」です。気管の粘膜が炎症して腫れているので、少しの刺激でも過剰に反応して分泌液を大量に出します。腫れて狭くなった気管支の中に痰がつまるので、息苦しくなります。って主治医がIUCで説明してくれました(笑)
痰は、出し切らないとダメです。全部出れば楽になります。私は全部出たら退院になりました。

今。
今は退院後9か月目で、吸入はアドエア1日2回、スピリーバ1日1回、発作薬にサルタノール1日3回まで。
痰の薬としてカルボシステインとアンブロキソールを毎食後1日3回。
就寝前にロイコトリエン拮抗薬のモンテルカスト1回。
これでも4週間毎の診察で小さく喘鳴が出ていて、ステロイドの点滴しています。2〜3月はストレスと季節性で何度も病院に行ってるので、この間注射薬の提案をされてきたところです…。入院中は10種類超えてましたけどね( ̄∇ ̄;)

基本スペックとして、私は実家住みですが両親が喫煙者です。猫も飼っているので喘息が良くなるわけがありません。1人暮らしをする予定ですが、コロナのせいで家を探しに行くのもままなりません…。
しかし、退院してから1ヶ月以上は本当に「普通の生活」でした。発作が起こらない、苦しくもならない、呼吸を意識しなくてもできる、という状態は初めてで感動しました。
今はまあ…サルタノールを1日1〜2回つかう毎日ですけどね。

しかし、ステロイドをずっと使っていなかったので気管支が硬くなってしまってる(リモデリング)可能性もあるそうです。気管支が硬くなる、ということは、「難治性喘息になっている」可能性がある、ということです。

基本的に、4週間の間発作がなく、喘息症状による日常生活の支障がなければ「コントロール良好」という状態になります。その状態が長く続き、医師の判断でステロイドの吸入管理を終えてなお発作が出なければ「寛解」と呼ばれます。喘息治療では、この寛解を目指して治療します。
Posted by HIROMI at 2020年04月11日 15:12
HIROMIさん、早速のお返事ありがとうごさいます。
詳細な治療計画も書いていただき、大変参考になります。
既にブログに書いているのですが、僕の喘息について書かせていただきます。
2004年12月にツベルクリン陽性で2種類の抗生物質を6ヶ月間続けました。
3ヶ月後くらいから胸焼けが始まり、6ヶ月後には夜中に呼吸困難になりました。
ピロリ菌が消滅したからでしょう。
その後は1年に1度くらいは夜中に呼吸困難。
喘息だと診断され、その4年後にステロイド吸入を始めました。
でも吸ったり吸わなかったりで、その4年後に発作。
その後からはステロイド吸入とシングレア・去痰剤・ホクナリンテープ・メプチンを続けました。
その間も苦しさが倍増し医者を3回変えました。
アドエアで声が嗄れてパルミコートに変更したりシブミコートになったり・・・。
吸い方をなんども教わっても、苦しさは変わらずでした。
それで、僕の喘息はアレルギー性気管支喘息ではなく、逆流性食道炎・副鼻腔炎から来ているのではと疑い始めました。
ステロイド吸入をちゃんと始めてから始まった食後の大量痰にも答えられる医者はいませんでした。
ステロイド吸入をやめたこの4年間は一度もメプチンを使っていません。
で、僕は本当に喘息なんだろうかとの疑問が今でもあります。
Posted by ままちゃん at 2020年04月12日 17:35
えーと…ピロリ菌と呼吸困難は関係ありませんよ?
ピロリ菌というのは、最初からいるわけではありません。成長過程でピロリ菌保菌者(親)から、口移しなどで感染するものです。いなくなったからといって、胸やけや呼吸困難は出ません。
抗生剤は腸内フローラを荒らすので、強いのを使ったり、大量に服用したり、長期で服用する場合は整腸剤や胃薬も同時に服用します。胸やけはおそらく抗生剤による胃荒れでしょうね。どうでもいい情報ですが、処方される整腸剤はおいしいです。ヤクルトの味…。
それよりも、抗生剤でアナフィラキシーを起こして呼吸困難になった、というほうが
考えやすい気はしなくもない。

喘息診断で4年後にステロイド開始というのも変な話ですが、10年以上前の話ならありえますし…。
ステロイドで声がれは、うがいちゃんとできていれば防げます。それでもダメなら薬が合ってないってことなので変えるのも考えないといけませんが…ピークフローが下がっていると薬を吸い込めなかったりしますしね。スペーサー使えばなんとかなりますけど。
通院はちゃんと呼吸器内科ですか? 

あと、吸ったり吸わなかったりを繰り返すと、薬は効かなくなります。使い続けると効かなくなると誤解されてる方は多いですが、正しくありません。継続して使わないと効果は出ません。

喘息かどうか疑わしいのなら、きちんと検査をするべきです。
血液検査、呼吸機能検査、呼気NO検査、胸部レントゲン。呼吸器内科の専門医に、一度今までの経歴をすべて伝えて、喘息か診断しなおしてもらいたいといえばいいと思いますよ。喘息に似た他の病気も多いですしね。
逆流性食道炎も副鼻腔炎も、喘息の人に多い病気ではありますけど…。
Posted by HIROMI at 2020年04月12日 18:46
HIROMIさん、お返事ありがとうございます。
ピロリ菌の除菌後に胸焼け・逆流性食道炎・咳・喘息は僕の同級生にもいるのです。
そこから喘息の移行した可能性もあります。
「失われていく、我々の内なる細菌」にも書かれています。
久徳先生の本にもありますように、リモデリングからでも緩解するそうです。
僕のように中年になってからの喘息の完治が困難なのはその原因がアレルギーではないからでしょう。
まだまだ解らない事ばかりです。
HIROMIさんは喘息以外の病気はありますか?
それと、HIROMIさんのブログ読ませていただいています。
喘息に苦しむ人たちの福音になりますように。
僕は1970年代に帯広で学生生活を送りました。
道東にお住まいのようですね。懐かしいです。

Posted by ままちゃん at 2020年04月12日 19:24
気管支がリモデリングしたら難治性喘息になるんですが…まぁそれはいいや。
アレルギーは年齢関係ありませんよ。高齢者のアレルギー性喘息発症も最近増えてますしね。血液検査で総IgE値を見れば、アレルギー性かそうでないかはわかりますので、血液検査だけでもするといいんですけどね。

私は、喘息以外今のところないです。昔ストレスで胃を悪くしたことはありますが、それも治っちゃいましたしね。
アレルギー性鼻炎はありましたが、入院してから症状が出なくなりましたし…。
あ、食物アレルギーもありますね。

ブログ読んでいただいてありがとうございます。
どっちかというと、ステロイド使わないで死ぬ人がいなくなるように、という意味でブログやってるんですけどね…。

名前が出てた「久徳先生」の考え方も読みましたが…私はこの人に診てもらいたくないです。
子どもは確かに発作を起こさなくなることもありますが、それは体が成長することによって気管支も太くなり、内臓が成熟してアレルギーを起こしにくくなるからです。
しかも、小児喘息で大人になって発作を起こさなくなっても、大人になってから風邪をひいて発作が再発することも多いですしね。
Posted by HIROMI at 2020年04月12日 20:12
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: