特に、冬場はネコは水をあまり飲まない。
それで尿が濃縮して結石ができる。
ネコは健康なときも尿の中に細かな結晶があるのが普通らしい。
これがくっついて塊になって、オシッコの通り道に詰まる。
こうなると、早急に動物病院で処置をしていただかないと命が危ない。
この病気の原因はネコ自身にはない。
ネコに罪はないのだ。
二つの要因が重なって起きる疾患。
二つともが人間の犯した罪だろう。
まず第一に、ネコの飼い方が変わってきている。
昔は外でネコが遊んでいた。
今は、ネコを室内に閉じ込めて飼う。
家から出さないで飼うとどうなるだろうか?
食べては寝てを繰り返す。
運動不足と肥満。
外へ出るネコはマーキングといって縄張りを示すためにオシッコをスプレーする。
そん時に、結晶の塊が一緒に飛び出す。
室内飼いでは、マーキングをしないから、石は膀胱に溜まったまま・・・。
もう一つ、ネコは魚が大好きだ。
魚に含まれるマグネシウムが尿石の原因らしい。
だからかどうか知らないが、高価なキャットフードは魚ではなく鶏肉が原料だ。
ネコの祖先は中東の砂漠地帯で生まれたそうだ。
砂漠には魚はいない。
そもそも、ネコは水を嫌うし、水の中に魚をどうやって捕食していたのか疑問。
おそらく、鳥や小動物を捕食していたと思う。
では、いつからネコは魚を食べ始めたのだろう?
ネコが人に飼われ始めたのはいつだろうか?
おそらく、人間が定住し始めた頃じゃないだろうか?
その頃は、人間は穀物だけだはなく、漁をして魚も食べていた。
余った魚をネコが食べてもおかしくない。
人間が定住して穀物を食べ始めたことで、その食生活が変わり始めた。
ネコも同じようにその頃に食生活が変わり始めた。
人もネコも長い間、それでうまくやってきた。
今ある病気もなく生きてきた。
産業革命以来、石油燃料の到来で、人間のライフルタイルが一変した。
現代の車社会で、いっぺんに病気が爆発的に増えた。
ネコも同じように、ライフスタイルが一変した。
人間なみに歯周病・糖尿病・膵炎・癌・尿石・・・。
加工食品のキャットフードの炭水化物含量も疑問。
人間の現代病を解くカギはネコを見ればわかるような気がするのだが・・・。
かといって、今日からネコを外に自由に出すことは難しい。
交通事故と喧嘩は寿命を縮めることになる。
人ではどうだろうか?
可愛い娘を外的から守る意味で、部屋から一歩も出さないでいいものだろうか?
外に出れば、悪い男もいるし、交通事故もあるだろう。
感染症にかかるだろうし、花粉だって飛んでいる。
虫に刺されるし、蚊も怖い。
犬はどうだろう?
避妊手術と去勢手術で寿命が格段と延びた。
外飼いの犬だって、フィラリアの予防ができれば10年は寿命が延びる。
それが、最近は中型犬でも室内飼いが増えた。
そのあたりから、アトピーが増え出した。
動物病院でアレルギーが出にくい処方食のドッグフードを買わされる。
3キロで5000円以上はする・・・。
特別なシャンプーまで買わされる。
そこまでやっても、治らない。
子犬の頃から外を走り回って遊んでいれば、アトピーなんて知らずに育っていくのに・・・。
タイムラグはあるものの、人間の病気が犬猫にも起きている。
イヌ・ネコの病気を見れば、人間の病気のカギを解く方法が見つかるかもしれない。
ネコにも喘息があるらしい。
でも、発作で死ぬことはないのだそうな。
ゼーゼーと息苦しそうな息をするが、呼吸困難では死なない。
何故?
イヌには喘息はないらしい。
何故?
イヌもネコも寝姿は一定している。
たまに、仰向けで寝ているのを見かけるが、普通はうつ伏せ寝か横向き寝だ。
食べる物もバランスが悪いものばかりだ。
全てをあるがままに受け入れる寛容さが必要か?
動物に見習うことは山ほどある。